頬や額など、顔にできるニキビもつらいものですが、背中にできるニキビも、困りものです。一度できるとなかなか治りづらく、なによりむずむず感やかゆみで仕事にも集中できません。
そんな背中ニキビの意外な原因をご存知ですか?
ここでは、背中ニキビの意外な原因を知って確実につるすべ肌に治す5つの方法をご紹介いたします。
背中ニキビの意外な原因を知って確実につるすべ肌に治す5つの方法
方法1:背中ニキビの原因㈰そのパジャマや寝具、清潔ですか?
背中の肩甲骨付近には皮脂腺が集中しており、寝ている間や日常生活のなかで汗とともに多くの皮脂が分泌されています。
豊富に分泌された皮脂がやがて毛穴に詰まり、そこにアクネ菌が繁殖して炎症を起こしたものが背中ニキビです。
背中は、汗や皮脂が多く分泌されるうえに、ほとんど常に衣服に覆われています。
皮脂で汚れた衣服が肌に触れている時間が長いと、肌が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。
■就寝時は、とりわけ皮脂の分泌が活発なため、パジャマや寝具は雑菌が繁殖しやすい温床になります。
パジャマや寝具をこまめに洗濯するだけで背中ニキビが改善されたり、ぶりかえす背中ニキビができにくくなります。
また、背中ニキビができたら、パジャマの素材を柔らかく通気性のあるものに替えるのもよい方法です。
方法2:背中ニキビの原因①シャンプーやコンディショナー、しっかり流していますか?
シャンプーには、頭皮の皮脂を速やかに洗い流し、髪をしっとりまとめるために多くの成分が配合されています。
これらの成分がニキビができる原因やニキビを悪化させる原因になっていることがあります。
・洗浄成分
硫酸系(「○○硫酸」と表示されています)や
スルホン酸系(「○○スルホン酸」と表示されています)は、
スタイリング剤もすぐに落ちるほど洗浄力が強いため、
背中の皮膚の健康に必要なバリア機能まで失われてしまいます。
アミノ酸が配合されているものを選びましょう。
・シリコン剤・添加物…
「カルボマー」「ジメチコン」
「流動パラフィン」などと記載されています。洗浄力の強いシャンプーには、
毛髪のキューティクルをコートするために
シリコン剤や添加物が配合されています。
これらが背中の表面に残ると、髪の毛をコートするのと同様に背中の毛穴をふさいでしまい、皮脂がつまる原因となります。
■コンディショナー・ボディシャンプーにもシリコン剤
・添加物が含まれています。製品の表示を確認して選ぶとともに、髪や体を洗う際にはこれらの成分が肌に残らないよう、しっかりと洗い流しましょう。
■シャンプー後、首や肩にタオルをかけて濡れた髪をそのままにすることも、背中ニキビの原因になります。
髪を洗ったら、髪の健康のためにもすぐにタオルドライをし、ドライヤーで乾かしましょう。
方法3:背中ニキビの原因②ホルモンバランスが乱れていませんか?
背中ニキビには、ホルモンが大いに影響しています。
■思春期ニキビには成長ホルモンが影響します
思春期の頃は成長ホルモンの働きが活発になり、
その影響で皮脂の分泌量が増えます。
しかも、増大する皮脂をうまく輩出するほど毛穴は発達していませんので、
毛穴部分で皮脂の渋滞が起こります。
そこにアクネ菌が繁殖してニキビが発生するのです。
成長ホルモンは、身体が成長するのにつれて穏やかになっていきますので、このホルモンを原因とする背中ニキビも少なくなっていきます。
■女性でも男性ホルモンが影響します
女性なのに男性ホルモン?と思うかもしれませんが、女性の身体にも微量ながら男性ホルモンが存在します。
女性ホルモンより男性ホルモンが優位に働くと、皮脂腺が刺激されて皮脂の分泌が増大します。
ホルモンはごく微量で体のあらゆる器官に作用するため、それぞれのバランスは大変繊細で乱れやすいのです。
性ホルモンのバランスが乱れる原因として
・睡眠不足や過労
・炭水化物の多い食事
・ストレス
などが挙げられます。
方法4:背中ニキビの原因③質の良い睡眠、とっていますか?
美肌の大敵・睡眠不足は、背中ニキビの一大原因でもあります。
■肌の角化異常
私たちの身体は、眠っている間に細胞が修復され、日中刺激を受けた肌も再生されます。
しかし、睡眠不足の状態では血行不良となり酸素が十分にいきわたらなくなるため、肌のターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。
すると、古い細胞がうまく肌から剥がれ落ちず角質化します。
肌が角質化すると、毛穴が詰まりやすくなるため、背中ニキビの原因となります。
■ホルモンバランスの異常
睡眠不足はホルモンバランスを乱れさせますので、皮脂の分泌量が過剰になり、背中ニキビの原因となります。
■アクネ菌の増殖
睡眠不足は身体の免疫力を低下させます。免疫力が低下すると肌を守る肌バリア機能が低下し、毛穴のアクネ菌が増殖しやすくなります。
睡眠は、時間の長さや眠る時間より、その質が重要です。
寝る前2〜3時間は飲酒・飲食は避け、テレビやPC、スマートフォンなどの光は目に入れないようにしましょう。
方法5:背中ニキビの原因④肌にいい食事を摂っていますか?
背中ニキビは、健康・美容の黄色信号です。
忙しいからといって、食事をおやつや甘いパンなどで代用していませんか?
また、外食が多いと炭水化物や脂質の多いものに偏りがちになり、炭水化物や脂質の摂りすぎが皮脂の過剰分泌を引き起こします。
■背中ニキビによいビタミン
・ビタミンA…免疫力をアップさせ、肌の基本的なパワーを高めてくれます。
・ビタミンB…脂質をエネルギーにかえますので皮脂の過剰な分泌を抑えます。
・ビタミンC…皮脂を抑えるのに加えて、抗酸化作用で肌の抵抗力を上げてくれます。
・ビタミンE…「若返りのビタミン」とも呼ばれ、強力な抗酸化作用で肌細胞の再生、ターンオーバーを促進します。
■食物繊維
食物繊維は、腸内にたまった老廃物を速やかに排出し腸内環境を整えます。
腸内環境が整うと、むくみや血行不良が改善し、肌のターンオーバーのサイクルを整えます。
■ミネラル
亜鉛や鉄は、新陳代謝を高めます。
■オメガ3系脂肪酸
皮脂を抑えるためといって完全に脂質をカットすると、かえって肌が乾燥し、角質化が進みますので、良質な脂質をとりましょう。
さてさて今回ご紹介いたしました、背中ニキビの意外な原因を知って確実につるすべ肌に治す5つの方法はいかがでしたか?
背中ニキビは、生活の些細なことが積み重なってできるものなのです。
反面、一つ一つの原因をカバーしていけば、つるすべ肌に治すことができます。
悪化させてしまう前に、きちんと治しましょう。