美容に欠かせないお茶の中でも、水出し紅茶が美味しく、しかも健康・美容にも効果があるとして注目されていますよね。
そこで今回は、じっくりと水から入れていく水出し紅茶の魅力について、意外と知らない紅茶の美容効果と、水出し紅茶が人気の理由、そして、おいしい水出し紅茶をいれるコツをお伝えします。
水出し紅茶は優しい美容ドリンク!手軽に楽しむ5つのステップ
ステップ1:ご存知ですか?紅茶の基礎知識を確認しましょう
■紅茶と緑茶との違い
紅茶も緑茶も、ともに原料はお茶の木の葉です。緑茶は、摘んだ葉をもんで蒸し、乾燥させたもので、お茶の葉本来の色・香りを味わうことができます。お茶の葉には、酸化酵素が含まれており、この酵素を利用して発酵させたものが紅茶です。緑茶のフレッシュな香りと色合いは、発酵することによって、果実や花の香りのような芳醇で華やかな香り、そして紅を帯びた深い色に生まれ変わるります。
■お茶に共通する、うれしい効能
①殺菌作用
茶カテキンには強い殺菌作用があります。
日頃からお茶を飲んでいると、風邪やインフルエンザ、さらにがんなどの重い病気にも掛かりにくくなると言われています。
②酸化防止効果
お茶には、ポリフェノールなどの抗酸化作用の強い成分が含まれています。そのため、アンチエイジングやがん細胞ができにくくなるなどの効果があります。
③ビタミンの健康効果
お茶にはビタミン CやビタミンB2などのビタミンが含まれています。
ビタミンは、皮膚を丈夫にしてくれたり、動脈硬化など生活習慣病を防止するのに役立ってくれます。
④虫歯予防
茶カテキンの抗菌作用が歯を殺菌から守り、さらにお茶に含まれるフッ素も歯を丈夫に保ってくれます。
⑤癒し効果
お茶に含まれるお茶の旨味成分・テアニンは、神経細胞を丈夫にし、かつ、お茶を飲む時にリラックス効果を与えてくれます。
ステップ2:紅茶のうれしい美容効果を再発見しましょう
①アンチエイジング効果
紅茶には、お茶に共通する成分の他、発酵したことによって独自に含まれる成分があります。
なかでも、「紅茶ポリフェノール」には高いアンチエイジング効果があります。ポリフェノールとは、植物に含まれる色素や苦味などの素になっている成分で、抗酸化作用が高いことで知られています。
私たちの体の中では、呼吸や基礎代謝などを行う際に、多くの酸化物質が生まれています。
紫外線を浴びたりストレスを感じることでこの酸化物質の量が増えすぎると、細胞を傷つけ老化が進んでしまいます。
紅茶ポリフェノールは、増えすぎた酸化物質を除去してくれるため、アンチエイジングに高い効果があるのです。
②脂肪燃焼効果
紅茶ポリフェノールには、さらに、脂肪燃焼効果もあります。
また、紅茶に含まれているカフェインにも脂肪の代謝を促す働きがあるため、二つの相乗効果で効率的に脂肪を撃退できるというわけです。
③血液サラサラ、透明肌効果
お茶全般には、ミネラルやビタミンも多く含まれています。
ミネラルは汗とともに出て行きやすく、女性にはうれしい要素です。
とりわけ、カリウムは余分なナトリウムを排出してくれる働きがあるため、血液がサラサラになり、肌に透明感を増してくれます。
④むくみをすっきりさせる効果
紅茶に含まれているカフェインには利尿作用があります。
そのため、体の余分な水分をデトックスし、手足や顔のむくみがすっきりします。
⑤アロマテラピー効果
紅茶は、産地や茶葉の種類によって、驚く程多くの種類があります。
しかも、それぞれに香りや旨みなど、とても個性的です。
紅茶のすっきりした香り、華やかな香り、フルーティな味わい…それらを楽しむことで、絶大な癒し効果が得られます。
ステップ3:なぜ「水出し」がおすすめなのでしょうか?
なぜ、お湯ではなく水で出す水出し紅茶が注目されているのでしょうか?
■苦味や渋みがマイルドな味わいになる
紅茶に含まれているタンニンやカフェインには強い苦味があります。
熱湯で紅茶をいれると、この苦味成分が一気にお湯に溶け出るため、苦味や渋みを強く感じます。
その点、水出し紅茶は、水でゆっくり紅茶のエッセンスを抽出するため、苦味や渋みが溶け出しにくく、とてもマイルドでまろやかな味わいになります。苦味や渋みのおかげで紅茶に苦手意識を持っている方にはとくに水出し紅茶がおすすめですね。
■カフェインを減らすことができる
カフェインは、眠い時や脳が疲れた時にすっきりと目覚めさせてくれ、利尿作用があることからむくみの改善にも役立ちます。
ただ、カフェインを取りすぎると眠りの質が落ち、かえってむくみや肥満の原因になります。また、妊娠初期にカフェインを多く摂ると、流産のリスクが大きくなるため、妊娠している女性はコーヒーや紅茶を飲むことを我慢せざるを得ません。
しかし、一方で紅茶のアロマテラピー効果は、妊娠中に心が揺らぎがちなときに大きな癒しになります。
紅茶を熱湯でいれた場合、100mlあたり20mgのカフェインを含みますが、水出し紅茶の場合は、100mlあたり9mgと半分に減らすことができます。北欧諸国や米国では、1日辺り200mgまではカフェインを摂ってもよいとされていますので、この基準に従えば、水出し紅茶なら1日に2リットル…相当の量を飲んでも支障がないということになりますね。
■フルーツとの相性が良い
水出し紅茶は、熱湯でいれた紅茶と比べて香りや味わいがとてもマイルドになるため、フルーツのフレッシュな香りや甘みを引き立てます。
ステップ4:水出し紅茶をいれてみましょう
■美味しくいれるポイントは、水
紅茶は、軟水と相性がよいものです。
軟水でいれると、じっくり優しく茶葉のエッセンスが抽出されるので、茶葉の繊細な香りや味わいが引き立つのです。
日本の水道水は、ほぼ全国的に軟水ですので、水道水を浄化したものをつかえば美味しい水出し紅茶をいれることができます。
■ティーバックでいれる手軽ないれ方
最も簡単な水出し紅茶のいれ方は、蓋付きの容器やサーバー、ペットボトルに水を入れ、ティーバックを浸して置くというものです。
量の目安は、水1リットルに対してティーバック5個程度です。
茶葉によって濃さや味わいが異なりますので、浸す時間も含め、好みで調整しましょう。
■茶葉を使ういれ方
茶こし付きの容器、もしくは市販のお茶こし用紙パックを用意します。量の目安は、水1リットルに対して茶葉6g、大さじ1杯程度です。やり方はいたって簡単、茶こしや紙パックに茶葉を入れ、水に浸しておくだけです。
■水出し紅茶の注意点
紅茶の茶葉は、水出しではなく熱湯でいれることを前提として製造販売されています。
そのため、水出し紅茶をいれる際には、以下の点に注意しましょう。
①水出し紅茶専用に販売されている茶葉を選ぶ、または製造過程に安心できるメーカーの茶葉を選ぶ
②容器は水出し紅茶をいれる前に消毒する
③新鮮な水を使う
④いれたらなるべく早く飲みきる
ステップ5:水出し紅茶のアレンジレシピを楽しみましょう
まろやかな味わい、華やかで繊細な香りの水出し紅茶は、幅広い食材とも相性が良いのです。
■フルーツいっぱいのアイスティー
水出し紅茶をいれる際に、容器にカットしたお好みのフルーツを一緒に入れて漬け込みます。飲む際にはちみつをたらすと、程よい甘味とコクもプラスされます。
■ジンジャーティー
生姜のスライスを一緒に漬け込むと、きりっとした刺激のあるジンジャーティーになります。お好みで炭酸で割ったり、はちみつをいれてマイルドに仕上げても。
■紅茶ゼリー
水出し紅茶を加熱し、ゼラチンを溶かし入れて冷やし固めます。
寒天をつかえば食物繊維たっぷり、お通じもよくなります。
さてさて今回お伝えした、水出し紅茶は優しい美容ドリンク!手軽に楽しむステップはいかがでしたか?いつも熱湯でいれている紅茶を水出しにするだけで、ほんのり柔らかな味わいの紅茶に生まれ変わります。カフェインや苦味が抑えられますので、手軽にごくごく飲んでデトックスもできますね。まずは最も簡単ないれ方からチャレンジして、より紅茶の世界を楽しみましょう。
まとめ
水出し紅茶は優しい美容ドリンク!手軽に楽しむステップ
・紅茶の基礎知識を確認しましょう
・紅茶のうれしい美容効果を再発見しましょう
・なぜ「水出し」がおすすめなのでしょうか?
・水出し紅茶をいれてみましょう
・水出し紅茶のアレンジレシピを楽しみましょう