ニキビは、できている最中も憂鬱ですが、治ってから跡になりやすいのが最大のネックです。ニキビ跡の赤みは、ファンデーションやコンシーラーでもなかなかカバーできませんので、根本的に治すのが一番です。
ニキビ跡の赤みを簡単にキレイにする、サロンやクリニックのスゴ技をご紹介いたします。
ニキビ跡の赤みを簡単にキレイにするサロン&クリニックの5つのスゴイ技
スゴイ技1:レーザー・光治療① ニキビができて6ヶ月以内の場合
ニキビ跡にはクレータータイプや色素沈着タイプ、
そして赤みが残るタイプなどの種類があります。
赤みが残るタイプの中でも、
さらにニキビができて6ヶ月以内かそれ以上かで対処法が分かれます。
<ニキビができて6ヶ月以内の赤み>
これは、まだ炎症が残っている状態です。
このニキビ跡に対しては、
赤みに吸収される特質のあるレーザー光を照射する方法があります。
■Vスターレーザー
赤みに吸収される特質のあるレーザー治療器の中で、
効果があると評判なのが「Vスターレーザー」です。
これは、レーザーのパワーが均一で、
短パルスと長パルスを変更しながら施術できるため、
効果にムラが出ないのが最大のメリットです。
また、波長が短いため、同じ箇所に重ねて照射する必要がありません。
つまり、デリケートな肌を痛めるリスクが少なく、安全性が高いのです。
ただ、どんな機器にもデメリットはあります。
Vスターレーザーの場合は、赤みに吸収されるため、
血管系に熱ダメージを与えることになります。
そうすると、内出血を引き起こすこともあります。
また、光治療を受けると、レーザーの熱によって炎症が起こりますが、
炎症の跡に色素沈着を起こす場合があります。
色素沈着を起こしてしまうと、その色素が落ち着くまで
時間がかかってしまいますので、
治療後にビタミン剤などを処方してもらうなどの対策が必要です。
スゴイ技2:レーザー・光治療② ニキビができて6ヶ月以上経過している場合
<ニキビができて6ヶ月以上経過している赤みの場合>
この場合の赤みは、
肌の表皮や真皮の層までダメージを受けて薄くなってしまったのが原因です。
皮膚が薄くなったことで、その下の筋肉や血管が透けて見えるため、
赤みを帯びて見えるのです。
この赤みに対しては、薄くなった皮膚を再生させるため、
真皮の下でコラーゲンが活発に生産されるよう働きかけるレーザー機器を使用します。
■フラクセルレーザー
皮膚を修復するのではなく、新しい皮膚に入れ替え
「再生」させる画期的なレーザー機器です。
この機器を使用する施術は、レーザーを照射して、
皮膚の表面にミクロ単位の細かい穴を開けるというものです。
レーザーが照射された小さな部分が、レーザーの熱でダメージを受けます。
すると、肌の再生機能が働いて、ダメージをうけた細胞の周囲の細胞が、
ダメージを受けた細胞を包み込んで、
ダメージを受けた細胞を皮膚の表面に押し上げていきます。
このダメージを受けた細胞は、
皮膚の表面に押し上げられると老廃物として皮膚から剥がれます。
一方、真皮層内ではレーザーの熱によってタンパク質の変成が起こります。
このことで、高密度のコラーゲンが生成されるのです。
つまり、レーザーピンポイントにを照射することによって、
細胞が入れ替わり、肌が新しく生まれ変わるというわけです。
この機器は、老化や紫外線でダメージを受けた肌を再生するために用いられますが、
皮膚が薄くなって赤みを帯びたニキビ跡に対しても、
優れたコラーゲン再生によって皮膚に厚みを持たせ、
赤みを目立たなくさせる効果があります。
スゴイ技3:ダウンタイムが無く負担が少ない、ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、皮膚の表面に薬剤を塗って肌にたまった角質や毛穴の汚れを除去する治療法です。
使用される薬剤は、サリチル酸マクロゴール(BHA)やグリコール酸などのフルーツ酸(AHA)などです。
治療方法は、肌の表面に均一に薬剤を塗布した後、薬剤の酸性を中和し、肌をクリーニングし、仕上げに冷却するというものです。
軽い薬剤を使用する場合はダウンタイムは無いのですが、強い薬剤を使用した場合は、効果が高い半面、使用したあとにかさぶたができることもあります。ピーリングによって古い肌の表皮が剥がれ、新しく生まれ変わるため、ニキビ跡の赤みや色素沈着を抑えるのに効果的です。
また、ピーリングによる刺激で真皮の下でコラーゲン生産作用が高まります。
そのため、ニキビができて6ヶ月以上の赤みについても、
コラーゲンが豊富になることにより皮膚が暑くなり、
赤みが目立たなくなる効果が期待できます。
■メリットとデメリット
ケミカルピーリングのメリットは、
レーザーや光治療と比べてダウンタイムが少なく、
皮膚への負担が軽くて済むことです。
ただ、刺激が少ない分、即効性があるわけではなく、
肌のターンオーバー周期に合わせて、
2~4週間おきに、5~6回施術を受けるのが一般的のようです。
また、肌への刺激が比較的少ないとは言え、
肌の表面を削ることになるため、下からでてきた若い皮膚は抵抗力がありません。
そのため、施術を受けた後は紫外線をはじめとする
様々な刺激からしっかり守りケアをする必要があります。
また、乾燥しやすくなるため、保湿も欠かせません。
スゴイ技4
美容成分をお肌の奥へ届ける、イオン導入
ニキビ跡の赤みを消すためには、美容成分が有効です。
しかし、単に美容成分を肌に乗せるだけでは十分に浸透しません。
肌の表面・角質層は酸性で、プラスイオンが多い状態です。
一方、肌の深い部分はアルカリ性で、マイナスイオンが多い状態です。
このプラスとマイナスが反発しあうことで、
肌の表面には電気の膜ができています。
この電気の膜が美容成分の浸透を妨げるのです。
そこで、肌の表面から微弱な電流を流すと、
プラスイオンとマイナスイオンが中和され、
美容成分の浸透を妨げている電気の膜の働きを弱めます。
すると、美容液が肌の奥まで浸透しやすくなります。
これがイオン導入の仕組みです。
イオン導入される美容成分では、ビタミンC誘導体やプラセンタが有効です。
ビタミンC誘導体は、メラニンの生成を抑制し、赤みや色素沈着を抑えます。
コラーゲン生成をうながすため、
ニキビができて6ヶ月以上たった赤みにも効果があります。
また、プラセンタエキスは、肌のターンオーバーや
コラーゲンを生成する働きを促進するため、
薄くなった皮膚に厚みを持たせて赤みが目立つのを防ぎます。
■メリットとデメリット
レーザー・光治療、ケミカルピーリングと比べると肌への刺激が弱く
負担が軽いのがメリットです。
肌に水溶性の美容成分を塗布し、機器で電流を流すという施術方法もシンプルです。
ただ、微弱とはいえ、炎症を起こしたり皮膚が薄くなっている箇所に
電流を流すため全く刺激がないとは言えません。
また、美容液の浸透をよくするために一時的に
肌のバリア機能を弱める施術ですので、頻繁に行うべきではありません。
スゴイ技5
自分自身の血液で肌が再生!皮膚再生療法(PRP療法)
皮膚再生療法(PRP療法)は、最新の再生療法の一つで、
自分自身の血液を用いることからアレルギーや感染症などのリスクが少なく、
注目を集めています。
具体的には、自分自身の血液から、
サイトカインという成長因子を豊富に含む血小板を取り出し、濃縮して肌に戻します。
成長因子は、強力な勢いでコラーゲンを増やすため、肌が細胞レベルで再生します。
その結果、肌のたるみやしわに劇的な効果があり、ニキビ跡の赤みも薄くなります。
■メリットとデメリット
メリットは、なんといっても自分自身の血液を使うことにより
リスクが少ないという点です。
さらに、ヒアルロン注射などの場合は、
外部から注入したヒアルロン酸が体内で吸収拡散してしまうことにより、
時間とともに効果が薄れていくのに対し、皮膚再生療法(PRP療法)では
肌そのものを再生しているため、長期間にわたって効果が持続します。
ただ、まだ新しい技術であるため、
安心して施術を受けることができるクリニックの数は限られています。
また、自由診療のため、価格はクリニックによって様々のうえ、
新しい技術であるため高価です。
さてさて今回ご紹介いたしました、ニキビ跡 赤みを簡単にキレイにするサロン&クリニックの5つのスゴイ技はいかがでしたか?ニキビ跡は、セルフケアではなかなか改善しません。サロン・クリニックで最新技術の施術を受けることで、赤みを簡単にキレイにできれば、スキンケアもおしゃれもぐっと楽しくなれることうけあいです。